半導体の微細化が止まる日
並列まわりの記事をいろいろ読んでるうちに、ふと半導体の微細化が止まったらどうなるんだろうという疑問がわいてきて、ぐぐって見つけた記事を読み漁ったり、とりとめもなくいろんなことをボーっと考えたりしてます。
SSDはもっと安くて大容量になって欲しいし、CPUやDRAMはずいぶん遠くまで来たなあとは思うものの、微細化が止まって進化の大きなピースが欠けたらそれはやっぱりおもしろくないなぁとも思います。新しいPC買ってハエーと喜んだり、1Tが一万円!?とか驚くのが楽しいと思うわけです。って後ろのは半導体じゃないしw
「半導体 微細化」でぐぐるとその限界について、様々な意見が出てきます。「ムーアの法則」でぐぐっても悲観的な意見がいろいろ見れます。
ズバリな記事が湯之上 隆さんの記事(続きの記事も参照のこと。とても面白くてシリーズ全部読んでしまったw)、もうひとつ、湯之上さんの blog 記事。半導体産業は「LSIの微細化が止まり、技術革新がなくなり、例えて言うなら、鉄鋼業のように、成熟産業になる」と考える人がいたり、CPU/DRAM/SSDが特に大きい影響を受けると予想してたり、非常におもしろい記事です。
ぐぐって見つけたほかの記事も含めて予想のまとめ
- 微細化は近い将来止まる
- しかし、これまでも「もう無理」→「できた」の繰り返しなので、まだまだいけるかも
- でも限界は近い。物理的限界かもしれないし、経済的限界かもしれない(TIなどは45nm世代より先の微細化をしないと発表)
- どこまでいける?に関しては業界のキーパーソンたちの意見はバラバラ
- 2013年?2022年?
- 微細化が止まる前に、ペースが鈍る段階がくる
- 2010年から?
- 一方、3次元実装でまだ進化は続くかもしれない
- すでに使われている技術。課題はあるが各社が熱心に取り組んでいる
- これでどこまで行けるのかという話は見つけられなかった
- (ちょっと話はそれるけど、3D実装でCPU-メモリ間の帯域の壁を突破できるかも)
- 現在の集積回路とは違う何かによって、引き続きコンピュータの能力は上がっていくかもしれない
うーん、微細化が続くのはあと数世代、近い将来についに終わるかもしれないんですね。マジっすか……。その先は3D実装しだい?
PC用のCPUに限って言えば急速な性能アップ時代は既に過去のことなので、ソフトウェアが肥大化して遅くなってもいい(ハードを買い換えれば速くなるので)時代はもう終わってたと言えそうです。Vistaは肥大化時代の最後の象徴?ソフトの肥大化は今後も続きそうな気がするので、機能が増えても遅くならない方向に舵を切るのかなぁ。
PCはどうなるんだろう。ケータイやモバイルはどうなるんだろう。ソフト屋の各セグメントはどうなるんだろう。湯之上さんの blog のつづきが読みたいです。